控訴審の第1回公判が行われました。

3月23日(木)、控訴審の第1回公判が名古屋高裁金沢支部で行われました。

「性暴力のない社会」をめざす会からは8人のメンバーが現地に向かい、公判を傍聴しました。
現地に赴くことが叶わなかったメンバーも含めて、正当な判決と被害者の明るい未来を願い、控訴審の行く末を見守っています。

検察側は、

  • 性犯罪被害者の心理を一切考慮せずに証言を表面的に解釈した第一審の判決には重大な事実誤認がある。
  • 客観的証拠である会陰裂傷について違法性を認めず偏った判断がなされており、正しく評価されていない。
  • 性的暴行によりPTSD(心的外傷後ストレス障害)が発症した考えるのが自然とする医学的知見を無視している。

として一審判決の破棄を求めました。

これに対し弁護側は無罪を主張し、控訴棄却を求めました。

今回の公判について、各メディアによって報じられています。
(各メディアのアーカイブが終了した際にはリンクを削除します)

テレビ(五十音順)

新聞(五十音順)

  • 北日本新聞
  • 富山新聞

控訴審が始まり、多くのメディアが報じたことで、さらに注目が集まっています。

性犯罪に関する法改正について、罪名を「不同意性交罪」とする改正案が閣議決定しました。改正案では被害者が恐怖でフリーズ状態となるような場合も罪が成立するよう定めています。性犯罪に対する厳罰化の機運が高まる中、判決が社会に与える影響を踏まえ、性暴力を振るう側に有利な審理とならないよう強く求めます。

第2回公判は5月23日(火)に行われる予定です。
「性暴力のない社会」をめざす会では引き続き状況を注視し、正当な判決が下されるよう働きかけを行ってまいります。

BACK